文化や太郎 (通訳案内士/日本文化)

経験40年通訳ガイドが通訳案内の情報や通訳案内士希望者へのお手伝い、インバンド、日本文化紹介のコツなどおりおり語ります。

とどめは文化や「カツ」太郎(笑)

「喝」「勝」で最後は「カツ」のお話。
通常のレストランへの案内ばかりではない、ひと昔前 B級グルメと言われていたメニューは今 A級グルメに出世、メージャーになった。
自由食の案内ではお客様のタイプ(年齢、アレルギー、宗教上の食事制限, 好み他)諸々で 決まるので、B級グルメのレストランの選択には要注意だ。
日本のカレーライスがインドのカレーと全く違う食べ物と同様に日本のカツが 山盛り千切りキャベツとセットで出てくる「トンカツ(豚肉)」だとわかっている若い旅行客は多いが 高齢なお客さんや 特に日本に熱く興味があるわけではないどちらかというと「受け身的な」お客さんにとって カツは必ずしもパン粉を付けて油で揚げた日本のトンカツを意味していない場合がある。彼らが思っている伝統的なcutletは仔牛の肉にパン粉を付けて炒め焼き付けた一皿のことだ。お客様によっては一言確認した方が間違いない 特に豚肉は宗教上食べない場合もある。

銀座の洋食レストラン「煉瓦亭」の創始者が西欧のcutletを真似て作ったのがトンカツの始まりで煉瓦亭のコックが1904年日露戦争に行ってしまい 添え物の料理が作れなくなりキャベツの一夜漬けを添えて出したのが トンカツに必須の千切りキャベツの始まり。ソースと千切りキャベツのおかわりは外国人旅行客にもたまらぬ「美味さ」だ。

Mr. Motojiro Kida, a founder of 'Rengatei' restaurant in Ginza has first made 'tonkatsu," deeply fried pork covered with bread crumbs, which is usually served with full of cabbage shredded into very fine strips.

original cutlet

Japanese pork cutlet

それではまた。