文化や太郎 (通訳案内士/日本文化)

経験40年通訳ガイドが通訳案内の情報や通訳案内士希望者へのお手伝い、インバンド、日本文化紹介のコツなどおりおり語ります。

刺身の菊の花

刺身の盛り合わせの黄色い菊がタンポポには見えないとも言えないが(笑) 最近はプラスチック製の黄色い菊が宴会などでは増えた。プラスチック菊とバランをふんだんに使って飾る「刺身の舟盛り」は一種の現代版アートだ。

もちろん、生の食用黄菊は江戸時代に殺菌作用があるので腹痛予防に生魚を食べる時に一緒に食べるようになった。大工や佐官が仕事の合間に空腹を満たす食べ物として発達した寿司は生魚の鮮度の維持と殺菌作用の期待から「酢」を使い最初の白飯は「酢飯」となった。またガリの生姜、ワサビ、そして黄菊も抗菌作用や薬効があるので暮らしの知恵として取りこまれて寿司は完成された「庶民のスナック」となったが 今日ではミシュラン星のお寿司屋さんの予約は半年待ちだ。

オバマ大統領が訪れた「数寄屋橋次郎」のお寿司屋さんは一時、観光スポットとなり閉店時間中にも店の前までちょくちょく連れて行きお店の人にけむったがれ恐縮したものだ。

Edible chrysanthemums with antiseptic effect were introduced to 'sushi' and/or 'sashimi', thinly sliced raw fish in the Edo period, today a small yellow mum on the plate has been used only as decoration (edible though)